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2020.01.20

新卒1年目の彼女が新規事業立ち上げ!わずか1年半で中古農機具ヤフオク!販売実績No.1にした理由

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新卒でマーケットエンタープライズに入社し、1年目にも関わらず自ら新規買取事業を立ち上げた伊藤香純。新卒1年目で新規事業を任された背景には、誰よりも高い目標を持ち、お客様に真摯に向き合い、なんとかして要望に応えられないかと試行錯誤する姿勢があった。

そんな伊藤が目指すのは、マーケットエンタープライズ初の女性のグループ会社社長。そこで今回、農機具買取事業をスタートした経緯から、現在ヤフオク!で常時300台を出品し、農機具のヤフオク!販売実績No.1に輝くなど、事業成長に導いてきた道のり、さらに今後の展望にいたるまでを語ってもらった。

※組織名、肩書きは公開当時のものです。

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新卒1年目で新規事業をスタート。彼女が商材として「農機具」を選んだ理由とは

―― マーケットエンタープライズにて、これまでどのようなキャリアを歩まれてきたのか教えて下さい。

2016年にマーケットエンタープライズに新卒入社し、はじめは事業推進室という部署で、サービス拡大のための大手企業とのアライアンスや事業提携、また新規事業の推進などに携わっていました。そして1年目の終わり頃に『農機具高く売れるドットコム』をスタートさせ、2年目以降はアライアンスやオウンドメディアの立ち上げにも関わりつつ、農機具の買取事業を引き続き担当してきました。

また2年目の途中から、より新規事業に専念するため、機械事業準備室という部署を新しく設立し、建設機械の買取サービスをリリースしました。そして3年目から部署の再編もあり、私が新規事業担当というポジションで4年目を迎え、そこから現在にいたるまで事業拡大に努めているといった形です。

―― なぜ農機具を扱うことになったのでしょうか? 事業スタートまでの経緯を教えて下さい。

入社した最初の1ヶ月はコールセンターに配属になりまして、「こういったものを売りたい」といったお問い合わせに対応する業務に就いていました。その際に、農機具を売りたいというお問い合わせがあったんですね。

しかし、それまでマーケットエンタープライズでは農機具の取り扱いはなく、また重さも1,000kgを超えるようなもののため、当時の仕組みでは物理的に取り扱うことができませんでした。

ただ、どうにかできないかと常に考えていて。そして事業推進室に異動になり、他社がどのように農機具を取り扱っているのか、また自社でやるならどういったスキームにすべきかを考え、当時の上長に農機具の買取を提案したんです。まずは集客用のページからスタートし、2017年2月には正式にサイトをオープン。そこから農機具の買取サービスをスタートすることになりました。

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―― 伊藤さんがそこまで農機具の買取サービスをスタートさせたかった理由は何かあるのでしょうか?

もともと「何か新規事業をやりたい」という思いがあったことや、実家が農家を営んでいたため、田舎の田んぼに使われていない農機具が転がっている様子を目にしていた、というのがあります。

日本だと農業に従事している方の平均年齢は65歳を超えており、年齢を理由に離農するという方が非常に多いんですね。一方で新しく農業をやろうと思っても、農機具を買い揃えたりする初期コストに1,000万円以上かかってしまいます。

そこで新規就農する方に対して、使われなくなった農機具を届けられないかと考えていました。しかも、日本の農機具は非常に性能が良く、壊れづらいんです。家電製品だと10年経てば使えないといったものもあると思うのですが、農機具は20年前、30年前のものでも使えるため、ニーズがあるところへ届けたいという想いがありました。

すべての問い合わせに一人で対応。ヤフオク!販売実績No.1にいたるまでは試行錯誤の連続だった

―― これまで仕組みがなかったということで、ゼロからの農機具買取は大変だったのではないでしょうか?

そうですね。農機具は他の商材と違い、モノを移動させたり保管させたりするのも莫大なコストがかかってしまいます。販売方法や買取方法も試行錯誤しながらいろいろ試しまして、いまの形にいたるまで2年近くかかりました。

まず最初にぶつかった壁は、買取っても保管する場所がないということでした。特殊輸送の会社を見つけてなんとかモノを移動させることは対応できたのですが、移動させても保管する場所がありませんでした。

そこではじめはオークション会場を見つけ、売りたい人から直接オークション会場に輸送してもらうという方法を採ったのですが、売れなかった場合は保管料がかかってしまいます。
そのため競りのタイミングでは、売れてくれという気持ちでずっとモニターを見守るしかありませんでした。

また、当時の上長は農機具の買取事業以外も見ており、メンバーが当時は私しかいなかったため、マーケティングから問い合わせ対応にいたるまですべて、実質ひとりで推し進めなければいけない状況でした。
問い合わせはすべて一人で対応していたため、自分が席を外すと問い合わせ対応ができないといったこともあり、社内の様々なプロフェッショナルの方たちに相談し、助けてもらいながら進めていきました。

ベンチャー企業で働きたい

―― 現在ではヤフオク!の農業機械部門で販売実績No.1となりましたが、ご自身ではこれまでを振り返ってみていかがですか?

まず、農機具がヤフオク!で売れるとは思っていなかったんです。しかし、農機具の取り扱い講習を受けてみたり、たくさんの方からいろいろなお話を聞いて、ヤフオク!で売ることを決めました。そしてはじめは2〜3台でのトライアル販売からスタートさせたのですが、現在では常時300台を出品できるようになりました

また、はじめてヤフオク!で販売しようと思ったとき、当時の上長には止められていたんです。というのも、ヤフオク!での販売の場合、問い合わせが別窓口であったこともあり、様々な問い合わせ対応を含め、オペレーションは大丈夫なのか?と心配されていました。

そして中古の農機具を取り扱うので、自分自身も「農家さんが怪我したらどうしよう」といった不安もありました。一方ですべての農機具を修理、メンテナンスした状態で販売しようと思うと、事業として成り立ちづらいんです。

そこで問い合わせやクレーム対応含め、想定しうることの対処法を考え、オペレーションをしっかりと練ってからヤフオク!で販売をスタートさせました
そうすると、完璧な状態でなくても欲しいという購入希望者さんもいたり、ニッチなトマト洗い機やジャガイモ堀り機といった機械なども想像以上に高く売れたり、また新規就農者だけでなく買い替えのお客様がいたりと、思っていたこととは違う結果になったんです。

そして現在ではおかげさまでヤフオク!の農業機械部門での販売実績No.1となりましたが、農機具という買取サービスとしてはニッチな分野に飛び込んで良かったなと感じています。
また、見たことも聞いたこともない商材を扱っているのは楽しいですし、「安く買えてよかった」「買取ってくれてありがとう」といったお声をいただくことも多く、サービスを通じて離農者、新規就農者どちらにも貢献できているのは、とても嬉しく思っています

▼関連記事:20,000ストアの頂点に立った裏側にある想いとはー。

“まだ使える” を世界へ ―― 女性初のグループ会社社長を目指し、これからも事業を加速させていく

―― 事業を成長させる上で、伊藤さんが大事にしていること、また大切だと思っていることはなんですか?

ひとつは「感謝」です。新規事業を立ち上げるにしても既存事業を伸ばすにしても、自分ひとりでは何もできません。これまでもいろいろな方の力を借りて大きくすることができたので、本当に日々協力してくださる方に感謝しかないなと思っています。

また、はじめは実質ひとりで事業を進めてきましたが、現在は農機具、建設機械担当メンバーは3名おりまして、みんな自分と同じように「この事業を伸ばしていきたい」と強く思ってくれるメンバーなんですね。

他にも、マーケティング担当部署や、全国のリユースセンター、コールセンターの方々にも多くのサポートをいただいて事業が成り立っています。

私は「事業を伸ばしたい」という想いはとても大切だと思っていて。頭の良さも特別なスキルもない私が農機具の事業を成長させることができたのは、この事業を伸ばしたいと強く思っていて、まわりの方々がそれをサポートしてくれたからです。

そして私はマーケットエンタープライズで女性初のグループ会社社長になるという目標を持っているので、そのためには複数の事業を見れるようにならなければいけないですし、まずは1つの事業をしっかりと成功させたい、そう思っています。

目標をもって働きたい


―― 最後に、伊藤さんの今後の展望を教えて下さい。

まず農機具の事業に関しては、まだサービスに足りていない部分は複数あるので、ひとつずつ改善していき、保証含めてニーズに応えられていない付加価値をもっとつくっていきたいと考えています。

また、自分の中で「“まだ使える”を世界へ」というキャッチコピーを持っていて。現在は日本国内のマーケットだけでしか販売していませんが、将来的には海外の方にも農機具を届けられるようにしたい、と考えています。
最適化商社というビジョンを掲げるマーケットエンタープライズですから、この農機具の事業を海外事業に派生させることができたらいいなと。

そして自分自身に関して言うと、まず2022年までに女性初のグループ会社社長になり、マーケットエンタープライズを女性が活躍している会社にしていきたいんですね。
そのためにも、もっと自分が活躍していき、また女性活躍プロジェクトといったものを始動させるなどして、他の女性メンバーも活躍できる環境をつくっていきたい、そう考えています。

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記事を書いた人

Journal編集部

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