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「タイムマシンをつくれと言われたら、つくる努力をする」コンビニ店員からアワード受賞エンジニアになった男の諦めない美学

「タイムマシンをつくれと言われたら、つくる努力をする」

そう語るのは、2019年11月に入社し、バックエンドエンジニアを務める南島 康一(みなみじま こういち)。2019年度のAlexa Developerスキルアワードを受賞するなど、いまやマーケットエンタープライズグループ(以下、ME)の主軸エンジニアとなった南島であるが、彼の人生はコンビニ店員からネカマ(注1)、IT社長とさまざまなキャリアを歩んできており、波瀾万丈そのもの。

そこで今回「テーマは生涯エンジニア」と掲げる南島に、エンジニアになった経緯からエンジニアとして大切にしていること、また彼の人生観について語ってもらった。

(注1)ネットオカマの略。男性がネット上で女性のように振舞うこと。

就活せずにコンビニ正社員へ。ネカマからIT社長まで、エンジニア南島の波瀾万丈なキャリア遍歴

―― 南島さんの、これまでのキャリア遍歴を教えて下さい。

学生時代まで遡ると、短大在学中は学費を稼がなくてはならず、コンビニバイト中心の生活を送っていたんですね。労働時間でいえば、1ヶ月連勤していたりと人生で一番忙しい時期だったと思います(笑)。

ただ、バイトだけでは学費を稼ぐのがきつく、バイト先のオーナーから「社員になれば給与上がるよ」と言われ、学生のうちに社員になって。

そして就活もせずに、卒業後もそのままコンビニで2年近く働いていたのですが、別にコンビニの店員になりたいわけではなかったので、気持ちを切り替えようと石川から東京に上京しました。「東京に来れば何か変わるだろう」と思っていたんです。

はじめは工場で働いたりもしていましたが、所持金が1万円とかになり、これはやばいなと。そこで次は住み込みのリゾートバイトで働いたりしていました。

そんな中、たまたまインターネットと出会い、いろいろなサイトで、いろんな人とつながっていったりして、どんどんハマっていって。そこから自分でもホームページをつくってみようと、ゼロからサイトをつくったりしていました。

最初は白いページでただリンクがあるだけ、というサイトだったのですが、トライアンドエラーを繰り返すことが好きだったので、無料配布されているスクリプトを使い、プログラムをいじりつつ試行錯誤していった、というのがエンジニアとしてのはじまりです。

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そこから、これを仕事にできないかなと思ったのですが、素人同然の私を雇ってくれるところはもちろんなく、下積みとしてまずはIT企業に就職しようと、下請け的な会社に入ったんですね。それが、求人にはWEBサイトのオペレーターと書かれていたのですが、実際はネカマの仕事でした(笑)。

なので、そこで働きつつも自分でプログラムをつくって公開したりしていて、気づいたらそれがポートフォリオ的なものになっていったので、それを持って就活して開発会社に就職しました。

エンジニアとして、自分がメインで手掛けたサイトが公開され、人に見てもらえたりしたのが嬉しかったのをいまでも覚えています。

その後、前職の人に誘われてバイオITのスタートアップに転職します。もともと学生の頃から生物学領域が好きだったので、ITも楽しいし、バイオも楽しいし、働いてみようと。しかしスタートアップですから、なかなか経営が厳しく、「ITサービスでやってみませんか?」と提案したら、そのまま私が社長になってしまいました

―― 南島さんが社長になられたんですか?

はい、転がり込んできた話ではあったのですが、私が社長として務めることになりました。

もちろん、サービスの運営・管理をしていくのは大変で、クレームや問い合わせの度に修正したり、当時はクラウドサーバーではなく、社内サーバーで構築していたため、何かトラブルがあればすぐにオフィスにいって対応するといった日々を過ごしていました。

ここではあまり多くは語りませんが、お金を生み出す難しさを学びましたし、苦しかったことも多かったのですが、自らサービスを立ち上げて運営するというのは、とても楽しかったですね。

ただ、その会社もなくなってしまって。その後は転職を繰り返し、国立スポーツ科学センターで電子カルテの開発、運用を担当していたりもしたのですが、癒やしを求めて動物の会社に転職。

そして、いまMEにいる、というキャリア遍歴です。

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―― バラエティに富んだキャリアを歩まれていますね。MEに入社したキッカケはなんだったのでしょうか?

私はエンジニアって、スポーツ選手みたいなところがあるなと思っていて。自分に合ったチームかどうか、監督であるCTOや部長の目指す方向性があっているかどうか、スタメンで活躍できるかどうか、そういったことを考えたときに、MEはいまの自分が活躍できると思った、というのが理由です。

面談でいろいろお話を聞いていく中で、自分が持っている武器はMEが求めているものだと感じましたし、新しいやり方にトライしてみようという雰囲気があって、従来のやり方に固執せずに、変化し続ける組織だなと。

スタメンで出場できてボールも回ってくる、自分に合うチームだと感じ、入社を決意しました。

タイムマシンをつくれと言われれば、つくる方法を模索する。諦めないことが私のポリシー

ーー AWS認定12種の資格を持っているとお伺いしました。国内でも12種全てを持っている人は、そう多くないとお伺いしましたが、業務に活きていると感じる場面はありますか?

約3年前から、取得しはじめ今年の7月で、12種全ての資格を取得しました。基本的には、現在の業務全てに活かせていると感じます。というのも、「これをやってほしい。」と依頼を受けると、大体どういう設計でもっていけばいいのか分かります。1から10まで聞かずとも分かるというのは、コミュニケーションコストも抑えられるかなと。

また知識量が、資格として明確に証明できるので、周りから信頼してもらえる要因の一つになっていればいいなとも思います。

私の影響かどうか、定かではありませんが(笑)最近では、同じ部署のエンジニア仲間が、続々とAWS認定の資格を取得しようと奮闘しはじめました。自分の存在が、少しでも影響を与えられているとしたら、嬉しいですね。

※AWSは、Amazonが提供しているクラウドサービスAWS(Amazon Web Services)を体系的に理解していることを証明する資格のことを指しています。
<AWS12種の資格>
■基礎コース・・・6 か月間の基礎的な AWS クラウドと業界知識
・クラウドプラクティショナー
■アソシエイト・・・1 年間の AWS クラウドを使用した問題解決と解決策の実施における経験
・ソリューションアーキテクト
・デベロッパー
・SysOpsアドミニストレーター
■プロフェッショナル・・・2 年間の AWS クラウドを使用したソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する包括的な経験
・ソリューションアーキテクト
・DevOpsエンジニア
■専門知識・・・試験ガイドで指定された専門知識分野に関する技術的な AWS クラウドでの経験
・セキュリティ
・ビッグデータ
・高度なネットワーキング
・機械学習
・Alexaスキルビルダー
・データベース
引用:https://aws.amazon.com/jp/certification


―― エンジニアとしては、Alexa Developerアワードを受賞されたと伺いましたが、それについて詳しく教えていただけますか?

土日の二日間で、参加者同士でチームを組んで開発するというAmazonが主催しているハッカソン(プログラマーや設計者などのソフトウェア開発の関係者が、 短期間に集中的に開発作業を行うイベントのこと)に参加したんですね。そこでディスプレイ付きのAmazon Echoで遊べる『サカナノジカン』という、魚育成スキルを開発し、Alexa Developerスキルアワード2019キッズ部門を受賞することができました。

そしてハッカソンと同じチームメンバーで、次にウサギをテーマにした『USAGI MONOGATARI』というのをつくりまして、こちらはAmazon Alexa Skills Challengeというグローバルなアワードで、私たちは日本のファイナリストに選ばれました。

副賞として、Amazonのシアトルにある本社に招待されるはずが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期になってしまっていますね...。

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南島チームが制作した「USAGI MONOGATARI」がJapan Skill Store Finalistに選出

―― 本当にいろいろな経験をされていますが、これまで培ってきた経験の中で大切にしている考え方や信念はありますか?

いろいろな事業会社で働いてきて、自分がつくるものに対して常に期待してくれる人がいる環境に身をおいてきました。そうした経験から、期待に応えたいという思いが強く、システム開発においても「できない」と諦めることはしない、というのが私のポリシーです。

実際、時間やコスト的な制約を除けば、できないことはないと思っていて。極論で言えば、「タイムマシンをつくってほしい。お金はいくらでも出す」と言われれば、「ではまずはタイムマシンの専門家を探して、つくり方を聞いてきます。もしくは一緒に研究します」と返答するでしょう。

それくらい、制約がない限り、あらゆる方向から達成方法を検討すべきだと思っています。何事もやってみようと思わないことには、できるかどうかすらわからないと思っているので。

そして期待に応えるためにも、自分の中での手段や手数を多く持っておくべきだと思っているので、常に新しいことに取り組み、日々成長できるよう心がけています。その結果、エンジニアとは関係ないのですが、日本一を目指すレベルで自転車競技にハマってしまったこともありました。

―― 自転車競技ですか?

軽井沢へ行ったときに、電動アシスト付きのママチャリを借りてサイクリングしていたら、面白いなと。そこから自転車通勤をはじめたのですが、細いタイヤの自転車に追い抜かされて、悔しくて。

そして自分でも自転車を新調しまして、そうしたら自分で自転車をいじるのが楽しくなり、調べていくと大会があるということでトレーニングをし始め、仲間ができ、気づけばある自転車雑誌の「最速列伝」というコーナーで取り上げてもらえるレベルにまでなっていました。

ちなみにフルマラソンでの自己記録は、2時間58分です。

自転車競技を通じて感じたのは、努力は裏切らないということ。自分を信じコツコツと日々努力を続ける人は、確実に力をつけて強くなっていくんですね。努力を続けられる方は非常に尊敬します。

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―― ご自身ではじめてホームページをつくったときのエピソードや、自転車競技のお話を聞くと、目の前のことに全力で取り組む姿勢が本当に素敵だなと感じました。

私のそういった行動は、「人生どう転ぶかわからない」というのを身をもって経験しており、その日を大事にする、日々を充実させて生きていこうという考えから来ているなと。

もともと家庭が貧しかったこともあり、何年先とかが見えない生き方をしてきたんですね。そのため、何があっても生きていけるようにサバイバル能力を身につけたいと思っていましたし、エンジニアという職を最終的に選んだのも、サバイバル能力になると思ったからでした。

そして自己を成長させていくことも、日々を充実させることのひとつだと思っていて、その自己成長が会社の成長につながれば嬉しく思いますし、これからもあらゆる可能性に対して楽しんで取り組んでいきたいなと考えています。

テーマは生涯エンジニア。時代遅れにならないためにも、失敗を恐れず、常にチャレンジし続けていく

―― いま南島さんが思い描いているキャリア像はどういったものでしょうか。

エンジニアになる前は、動物園の飼育員をやりたいなとか思っていましたけど、いまはエンジニアを続けていきたいと思っています。エンジニアは、小さな世界を自分がつくっている感覚があり、神のような気持ちになれて楽しいんですよ。

そして、いまは技術の進歩が激しく、5年後の技術がどうなっているかわからない時代。そんな時代の中、常に新しいことを吸収し、自ら手を動かし続けるエンジニアでいたいと思っています。テーマは生涯エンジニア。死ぬまで走り続けるつもりです。

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―― 今後、MEで実現したいことは何かありますか?

色んな人に楽しんでもらえる、何かしらのサービスを作りたいというのが漠然とあります。世の中の人が、そのサービスを使って笑顔になれるような。まだそれが何かというのは明確にはありませんが、そういった想いは変わらずに持ち続けていますね。

もう一つ。私がMEに入社したときに、東証マザーズ上場したときのムービーを見せてもらったのですが、そのときの皆さんが笑顔で喜んでいる姿を見て、いいなと思ったんですね。

なので、次のステップに進むときに自分が何かしら貢献できるエンジニアでいたいと思っています。

―― 最後に若手エンジニアへメッセージがあれば、お願いします!

失敗を恐れずチャレンジし続けることで、新しい気づきや感動が得られると思っていますし、同時にチャレンジは自己成長につながります。MEには従来のやり方に固執せず、新しいことにチャレンジできる土壌があるため、私も日々チャレンジの機会をいただけていて、成長機会に溢れているなと。

時代遅れのエンジニアにならないためにも、失敗を恐れず、トライアンドエラーを繰り返して、チャレンジし続けてください。

*  *  *

<編集後記> 
こんにちは!ブログ編集部です。
本インタビュー記事をお読みいただきありがとうございます。
今回インタビューした南島さんは、少しクールに見えがちですが蓋を空けるとびっくり!さまざまな経歴をもっていました。
コンビニ定員にネカマ、バイオITの講師に社長、そしてなんと自転車競技(ヒルクライム競技)では日本一を目指す程ハマっていたとか(グラム単位の体重管理はお手の物という噂も...)。そして今は、MEのサービスを裏で支えるバックエンドエンジニアです。
今後もたくさんのサービスを生み出していくのが楽しみです!次回以降も、さまざまな面白いネタを随時、コーポレートブログで特集していきます!


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